女子更衣室に落ちてるエナメルつけ爪を発見した時と、
死んだカナブンを見つけた時の感情は同じだ。
子供の頃の気持ちにリンクした!
それはどんな感情だろうか
ねまねまと鈍い光沢が目に突き刺さって
綺麗なのにどこかマットで生命力のない重さ
もう命を失っていて生き返ることはないと
拾ったって無駄なもの、そして
生きているのに光ることはない自分が浮かんでいて
閉じられた扉を見つめるような気持ちだ
自分が決めたことがどんどん叶っていく
急スピードで好転していく現実に
未熟な自分の心の方がついていってない
心はまだ過去を見つめたがっていて
急ぎでこしらえた自分自身はまだ接着剤が乾いていなくて
ちょっとしたことでまだ動いてしまうよう
それでも、この世はとても面白い
楽しいよ、
システム長がくれた鯛せんべい
思わず「懐かしい!」と声が出てしまった
どこかで食べた、確か非常階段で