ついていく

自分では気をつけていても
ふいに過去から降って湧いて出た外部からの影響というのは
空洞化してしまっている脆い心の骨を簡単にぱきぱきと折っていく
完全にバランスを崩した私は久々に、増して会社での重圧にも耐え切れず
ぽかやっちゃったなあって凹んでいたわけだ
それでもやっぱり私は昔から言葉に傷つきに体当たりしに行くようなものだ
あんなに気をつけていたのに、過去に心を許してしまった私は
どれだけ誰かの心を傷つけたのかわかっていない。
それはきっと自分の心だ
他人の心を平気で傷つける人は
自分の心を平気で粗末に扱う
過去の侵入を許した私の愚かな失敗は、真っ白な壁にぶつけて忘れてしまおう
もう、誰かの言葉や行動に傷つくのはごめんなんだ
どれだけ自分ががんばったって、他人は心に土足で上がり込んでくる
何一つ思い出せない人々の顔は15年前のままで固まっている
靄のような夢との重なりの中にある心の奥にある感触
ついていくとは魚の網も舟も何もかも捨てるということ
言葉にできない今までにはなかった感覚で、これから探しに行くもの
どうしても叶えたいことがあり、生きている間に残したいものがある
弾ける油の飛沫、手のひらの感触、今夜心にはウンターベルクを流し込んで
もう自分の心を粗末に扱うのやめようよ