道行はスタンプラリー


a町hg、大好きなchさんに会いに行く
「ゆりちゃんなんだか今日ぽわんとしてる!」って
忙しくサングリアを仕込むchさんはとても可愛くて
きっと若い時もそのまま可愛らしい女性だったのだろう
70年代-80年代ととある音楽シーンにいたchさんは
当時から今まで少し残っているのかいないのか
もう、古い写真や映像の中でしか見られない鮮やかなシーンの中で笑っている
それは言葉にしなくてももうひしひしと伝わってくる
私は知らない当時の東京の姿
それでも大切なのは今だ。
LINEや人伝にあるchさんはとても可愛くてそしてまっすぐ。
私が一番大好きな目黒の某カレーはchさんに教えていただいたもの。
過去は過去、そして今があり未来はここにはない。
あるのは「今」だ。


PCの中にあるのはただの過去
私の記憶の中にあるのも過去
では今はどこにあるのだろう


夕闇は夜か昼か
明け方の百夜は今日なのか昨日なのか明日なのか


bが深く寝入るその時間は
昼なのか夜なのかそれはきっとどうでもいいこと
chさんの果実たっぷりのサングリアは
どこかにコアントローの香りがして
よく知っているヘスペリジンのような
私はもうこれでいいやってかかとを鳴らした
道行はスタンプラリーに興じていた