横浜西口ジョイナス前の
横断歩道の5本線を
斜めに渡って音を奏でる:)|
渡るたびに
夜が近くなり
朝は遠くなり
夜闇に目覚め
夕闇に眠る
血管のように痛みの管がある
喉の痛みも心の痛みも一様に体を巡り
いつかのあの目にこの体は耐えられず
明け方の百夜には眠れない涙で冷える
心のほうがルテインを欲している
ロゴだらけの体でどこへ行くのか
出汁ガラ昆布の過去を噛み締めて
カンダタに自粛を求めている
お前が許せないこの世には
もう膝つくことさえできない
横浜西口ジョイナス前の
横断歩道の5本線を
斜めに渡って音を奏でる
渡る度に目蓋は力を失う