心理学・精神疾患への過度の期待と誤解と偏見。

rottenlily2005-05-11

およそ数年前、ADHD(注意欠陥他動性障害)、LD(学習障害)という言葉が世間を賑わせ、TVでは特集の番組が流れたりしたあの頃、数々の親が「自分の娘/息子はADHDなのではないか」等、「親が子どもを病気と信じてしまう」→病院へ「この子LDなんです」なんて問題があった(大学時代の講義でやってたことなんだけどね)。

その何が悪いのかというと、まずそのADHDといった用語だけが一人歩きしている(子どもの発達障害は多岐に渡るし、一概にADHDと言えどもその判断は難しい)こと。誰でも知ってるでしょ、最近、ADHDとかトラウマとかさぁ。

例えばなぜその子どもがそのような症状をみせているのか、その本質的な問題をみようとせず、「この子は病気なんだわ」と決めてかかる親の姿勢が問題視された、ということだ。その中にある、「この子はちっとも勉強に集中しない→学習障害なんだわ!」という安易な図式。その図式の中には、自分の子どもへの教育の汚点を認めようとしない親の貧弱さ、学校・病気に押し付けてしまおうという無意識にそんな発想があるのではないかと思う。(もしかしたら親の問題かもしれないでしょう?どこに家庭の問題があるのか。家庭の問題こそ多岐に渡り、また発達過程にある子どもへの最も大きな影響力じゃないの?お母さん。)←うちの大学のカウンセリングルームにも沢山親子が来てたのよ。毎週毎週。うちの大学は山奥にも関わらず。

そうした、「病気かもしれないわ!な子ども」が増え、本当に治療を必要としているADHDの子どもが、ただの「問題児」として学校でも放置されている現状。母子家庭、ちょっと貧乏家庭が、毎回1万近くのカウンセリング料を支払える?毎週毎週。本当に助けを必要としている子どもたちへこの国の精神福祉は行き届いているのか?という一つの疑問。心理学科を離れた今でも、こんな問題のことは頭から離れない。

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と、そしてもう一つこの問題にも付け加えさせてもらいたい。
「心理学への過度の期待。」ということ。流行りすぎた心理学への過度の期待と誤解。これは私の大学時代のゼミでの研究テーマでもあった。

「心理学への過度の期待。」

モウスグで24歳になる私が大学受験をする頃、世間の私立大学では「心理学部・心理学科」の新規創設がラッシュを迎えていた。大学による、学生の取り合い。今流行の「心理学」「カウンセリング」「臨床心理学」の学科を作ることで、学生を取り込む。

進学を希望する高校生達は皆「心理学」が大好き。

「心理学で人の心がわかる」「カウンセラーになりたい」「心理テスト大好き」なんて心の内が見えてくる。

そう、それは現代の一般人にも言えることなのではないかということ。「心理学への過度の期待。」人の心理を読む、自分の心理を読む、こころがわかる心理テスト???
もうレポートそのまま貼り付けたいよ。疲れるからこの話題は提起だけにしておこう。

ねえ、「心理学で人のこころがわかる」なんて思ってない?

増え続ける「似非カウンセラー」の存在も、これについても書きたいけど疲れるから嫌だ。心理学の問題はまだまだ一杯である。

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精神疾患への誤解・偏見そして期待」

ここ10年ほどのインターネットの普及で、昔に比べて人々は簡単に「情報」を知りえることとなった。それは子どもたちにとってもそう。

心理学・精神疾患の用語たちだけが一人歩きする。「私は病気かもしれない」が、「私は離人感があって分裂気味なんだわ」が、結局は自己暗示みたいなもんで「ほんとに病気になっちゃう」。行き場を失った子ども達の、行き着く先に精神疾患。この図式を、いったいいくつ見てきたことか。「病んだ子ども」と「病んでるかもしれない子ども」と「僕は病んでるんだの子ども」。誰も悪くないの。

ねえ、親の教育がおかしいとか少しは思わない?成績が落ちたのはどうして?どこにその鬱状態の原因が潜んでいるかわからない?
「親の気付き・自覚」ですっとよくなる子どもが何人いるだろう。
本当に治療を必要としている子どもが、親に気付いてもらえない現状。
ほんの親の一言で、神経症に陥る子ども。
子どもの「どうしてよいかわからない」エネルギーが、精神疾患へと向かう悪循環。
ここでも問題視したいけど、こうした「心理学・精神疾患」の一人歩き、本当に「治療」を必要としている人に、精神福祉が行き届いてない現状、そして情報だけが先行している現状、そして

先でも書いたけど、「自分の娘/息子はADHDなのではないか」とカウンセラーに期待する親と、黙って親に付いてくる子ども。一方で、リストカットをやめきれない娘を「精神疾患と信じきれない」親の姿。娘もまた、結局は親にしがみ付くことしか出来ない。様々な姿がある。これはほんの一例。なんでかって?この世の中では、やっぱり未だに、いわゆる心理学・精神疾患・病院への誤解・偏見は消え去っていない。ところよ。

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ところで、某サイトで
統合失調症という言い方は不適切である、分裂病分裂病だ」
なんて訳のわからない日記を読んだ。ものすごく不愉快だった。

統合失調症分裂病ではない。分裂という言い方のほうが不適切だから、学会で病名を変更したのだ。統合失調症の病状にもレベルにも色々ある。社会にでて生活を送っている人もいる。統合失調症の発症率は胃腸炎以上なのだ。100人に1人はかかるといわれている。街を歩けば出会う確率。

ほら、「精神分裂病」なんて言葉が一人歩きするでしょう。精神分析とか多重人格とか、誤解されやすい姿で世の中に出回りすぎたのだ。心理学で心がわかるとか思ってる。うつ病患者が増え続けてる。似非カウンセラーが一儲けしている。カウンセリング料は1万円。本当に必要な人に精神福祉が行き届いていない現状。精神病患者への誤解・偏見。











仕事中に書いてるからなんか疲れてきちゃった。ひどい文体ですいません。勢いで書いちゃったので辻褄も合ってないし。またまとめなおします。