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ベッドの上で這っているなら
誰も水など与えてくれない
ただ埃が誇りとなるばかり
コトヲ起こしてみたいなら
まずは自分で起き上がれ
どろどろの心にくくて
誰もが反吐を吐くだろう
誰もがお前を見捨てるだろう
突出した眼球が卵胞の憂うに倣う
歌うこと虐げられた鳥ならば
羽動を以ってそれに反す
いつか空気の中、張裂けそうに声を上げ
それが空気の底、響いていくのだろう
リズムとなって 言葉となって
誰の耳に届くのだろう
もう誰の耳にも届かないのかもしれないけれど
体制に敷かれた者の反謁
いずれ手の平の沈まぬ夕陽
夜の反悦を知った気で
当たらない壁に必死に突出するがいい
夜の反悦を知る者の必死さを知らないお前が
夜の反悦を語る姿はあまりに生温い
突出しないのは偽薬のせい
淫売と呼ぶ名は逃げた猫の憂鬱
乳房を齧ってマイクを握れ
いつか知ることのなかった舌先の刺激で
吐き出したスピードに乗った不可逆の夜の反悦
纏わりついた体液がほら、
拭き取っても拭き取っても消えないよ
あの娘は石鹸でかき回す
あの娘は偽薬で乳房を舞わす
いつかベッドの上で垂れ流す
エビオス色の透明な泥沼に
流れていたのは不可逆の
夜の反悦、お前の知らぬ、埃の厚さよ
