サザンカンフォートの憂鬱

rottenlily2009-12-11

11/25、三週間くらい延期されていた、待ちにまったmkさん飲みだった。

mkさんはいつものごとくそのままホテルの部屋で仕事に入るので、HyattRのでチェックインしてから3Fに現れた。
三階のステンドグラスのそのbarは、けたたましい忙しさだった。

相変わらずまた散々に苛められた(笑)
mkさんの生き方は嫌いじゃない。つまり私と価値観が違うんだなと昨日つくづく思った。何を生きてく上での価値にするか。私は目標が定まっていないんだな。
彼の中で多分私は南の国からやってきた奇妙なペットみたいな存在なのだと思う。ペットが飽きられないためにできることは成長して変わり続けることだ。『変な女』そう呟いてmkさんはアマレットが入っているであろうコリンズグラスを手に取った。グラスの中には赤い透明なチェリーが沈んでいた。あの赤を見る脳の働きは多分私とmkさんとで違う。この人に飽きられないように生きたい。ペットならば飼われていたい。いつかお城が建った時、私はその地下牢で壁に顔を当てて詩を書き付けていたい。全てが確実に計算された精密なコンピューターのような彼にもないもの、それは音楽だ。tgrが刻むリズム、鳥4匹浮遊しながらフロウするロック、音楽が意志を持った生き物でないように感じるあのmkさんの世界は計算されたクラシック。音楽は無敵だ。


音楽は無敵だ。


人の運命が音をたてて燃えている。人の運命が形を変えながら転がっていく。この憂鬱な土地を越えてもう一度一人になった時に、もう一度考えなおしたいと思っている。
mkさんは言った。見限るなら出来るだけ早くと、吐き捨てるように。今年の私はmkさんの言葉ひとつをプログラムとして生きている。興味深いペットとしての対象物ならば、そのように生きてみるさ。

思い出せなかったサザンカンフォートの原材料をふっと思い出した。
サザンカンフォートはピーチのリキュールだけどピーチリキュールではないんだよ。だけど昨日飲みたかったサザンカンフォートは、残念なbarで残念なパインジュースに味も香りも消されていたよ。残念なのは私のほうみたいで、今日の私は憂鬱で、レイジ聴いてやり過ごしていたら会議に遅刻しそうだ。