白く冷たいテーブルの上

rottenlily2009-12-27

今日はあの娘の 亡き骸に
逢いに来たのさ セントジェームス病院
こんな貧しい病院の 白く冷たいテーブルの上
あの娘の顔は 青黒い 貧弱 静かで 美しい
今じゃあの娘は 世界中 どこへでも自由に 行ける身さ
だけどあの娘に 聞いてみな
俺のようなダメな男には 出会わないだろう
そうさあの娘は 運が無い
こんな貧しい セントジェームス病院

浅川マキ 「セントジェームス病院」


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スタンド使いの女が路上で立ち尽くす渋谷午前3時に
路上に放り出された森の子どもたちに混じって
マクドナルドの喫煙席は、机に突っ伏した大人で溢れていた。


理科と社会がひとつになって、生活科になった
ゆとりの始まりは、到底私の理解出来ない範疇で
無力な28歳男の昭和を嘆く22歳は、ギリギリ昭和生まれ。


回流しない夜明け間際のマクドナルドは
中島みゆきが描いていた狼になれない犬の
吐き出した黄色い胃液で、酸化した精液のような臭いで
噎せるように全身を抱えながら外に出た。


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稚魚のまま、鮭になれない子供を渋谷に放流したまま
映画のような世界で、映画のような世界を見ていた


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金曜朝、色のついた鮮やかな悪夢を見て目が覚めた。
目覚める間際に見せられた光景は、「10cm強の抉られた傷口」という絵
頭がぼーっとしたまま、mkさん不在のクリスマスの金曜仕事をこなし
出かけた先は渋谷の年忘れ麻雀会。
翌日、眠れない昼間を過ごし
土曜夜、セントジェームス病院


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僅か10分弱のモノクロの音楽


アンプの電池を六本交換しながら
人生の移り変わりに疲れ果てたbtの瞳の方向を見つめていた
金曜に見た鮮やかな悪夢が覚めないまま一日を過ごしていると
見ている世界は映画そのもの。こういうのって、離人感。
脳に暗記されたA4サイズの教科書を広げて
おまえが病気だといえば、人々もその通り病気になる
土曜の夜のセントジェームス病院にて
空飛ぶマイノリティの花束が
人々に踏まれることのないように
注意深く見つめていた
僅か10分弱のモノクロの音楽はそれぞれの祈祷になり
どうやらまだ空中を楽しそうに飛んでる彼が降り立って曰く
続きはライブハウスでやろうよーって。
人々からにじみ出る魂の色は、昨夜見ていた鮮やかな夢と変わらない光景
モザイク水槽の小瀬魚が笑いながら世界を見つめている


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日付が変わった頃に、放流した稚魚を拾い上げて
適温に保たれた肉じゃが鍋の底に放流して
眠る、目覚めた朝は今朝
まだ覚めない夢が世界中に糸になって張り巡らされてる


手にとったお茶が、セントジェームスって名前のアールグレイだったの。
これが1番好きなお茶。


日曜朝になってもまだ、木曜の映画がさめないみたいなので
イエーイ バドミントンいってこようっと
打ち納め会ダー!