手探りの闇


8@aks


言葉も光もなく、蝋燭は火を失い
外の暗さよりももっともっともっと暗いので
あたりをつけて感覚でやるしかない
そりゃスプリットミルク状態である
しかし、めちゃくちゃ厳しい。
何も言わずに消してしまうから私はズレに気づけない。
こぼしたミルクに気がつくには
目と音で遠くから掴んでおくしかない
昼間の労働で疲れて感覚が全く使い物にならない
はっきり言って一番あてになるのは風と気配だ
まずはじめに輪郭を洗い流してしまう
世間の流れとは逆を行く
どうでもいいという様な素麺みたいな視線
しかしどこの誰よりも濃くて抜け目がない
なんとなくだけど今なぜ自分がここにいるのか
わかったようなわからないような、冒険の日々


日々の些細なストレスや過去のことは
何も気にならなくなってしまうほどに
この闇はとても深くそしてただの手探りの闇


うーん、どうしたものか。