呼応する細胞に抗するもの

見えない肩の背の傷に始まって
ずっと放置していた紹介状を片手に西新宿へ。
さくさくっと進み、話を聞いて帰ろうかなって思っていたら
何やらがさがさやっていて、手術ってことになった。
ダーモスコピーと呼ばれる検査は肉眼では見えない奥を見ることができるらしい。
ざっくりと跡ごと全部摘出するから、今の数倍大きな傷になるけれど
若いと進行が早いし、自分からは見えない日に当たる場所だし仕方ない。
病院内を上下に行ったり来たりして、ファイルを持って移動して疲れちゃった。
2018年3月31日と、名前を何度も書いた。もう意味のない透明な名前。
本当にパンでも買って帰ろうってのんきに思っていたからうへえって思って
突然視界に大きな影ができたような気持ちだ。
5月には検査結果が出て、多分大丈夫だけど万が一ってこともあるから、って
若いし転移したらすごい勢いで広がる。そしたら人は死ぬんだ。



死にたい死にたいって毎日思い続けていると
全身の細胞はそれに呼応するのかもしれない


呼応する細胞に抗するのは外側からの刺激だ
私の体に私ではないものが呼びかける
熱であり言葉であり静物であり0と1である


一気に死が間近なものになっても、それでも私はまだ死にたいと思っている。
やりたくてやってないことがたくさんあるのだけれど
もう疲れたんだ、わたし