弁理士先生のルーティン。

ルーティンの一編みってってとてつもなく図太いロープになるんですよ...

約20年前。
どうしても上京したかった地方私立文系に氷河期のブリザードは厳しく、
某大手アパレル最終で落ちてやる気を無くしてしまい
ついに大学4年ラスト半年を迎えた私を拾ってくれたのは「知財業界」。
新卒で入ったのは特許事務所だった。

どうにもならない子供の私を拾ってくれた弁理士先生は
毎朝必ずドリップでコーヒーを淹れる。
コーヒを入れながら、書類に目を通しその日のタスクを決める。
飲むことじゃなくて、コーヒーを落とす時間というルーティン。
雫がこぼれるには時間がかかる、その数分間で1日の見通しを立てる。
あえてのスローを設けること。
それは今の私にも大切な時間になった。
これがあるのとないとのでは不思議とパフォーマンスが違うのです。
そんなルーティンを授けてくれた先生方には本当に感謝したい。

朝の青い光が差し込むキッチンの窓、築古の建物が軋む音、ぽやぽや眠い頭の中
階段のタバコの煙、植物の香り、そしてコーヒーの香りが折り重なる
ドトールへのおつかい、コーヒー豆の皮かす、神田川沿いの親子の声、
全て感覚に刻まれている。

18年前、一人上京した時
当時はただもう未来なんて全然見えなくて必死にその日その日を生きていたけど
確かに全部その後に繋がってるから不思議。
何度も書きますがはてなダイアリーはそんな2004年からのお付き合い。
ルーティンの一編みってってとてつもなく図太いロープになるんですよ。

そんなコーヒーを淹れている18年前の日記がありました。恥ずかしすぎる。
2004年のはてなダイアリー
23歳、何をそんなに悩んでるんだろう(笑)
こうして当時の自分にツッコミを入れられるって面白いよね

野菜の無いサラダ 2004-08-08
rottenlily.hateblo.jp



これは今日のコーヒーだよ

Kenya KAROGOTO by NOZY COFFEE Roasted at ROASTERY


今週のお題「マイルーティン」