バイバイ、またね、H氏。

rottenlily2005-02-18

昨日、3年近く付き合った元彼のH氏と食事した。彼に会うのは9ヶ月ぶり。当たり前だけど全然変わってなかった。そこには私が愛していた男がいた。二人で話しても、付き合っていた時と何も変わらず。腰を据え落ち着いた姿。少し髭を伸ばしていた。私があげたバッグ、財布、服、まだ使っていた。



何も変わらず話をするのに、やはりこの距離感が別れてしまった寂しさ。私はH氏と別れてから何があったのか、どんなことがあってどう感じたのか包み隠さず殆んど話した。H氏は昔と変わらず、静かに私の話を聞いていた。



H氏の横顔を見ながら「何を考えてるの?」と聞くと「教えない。」と言った。私はもうそれ以上何も聞かなかった。



二人とも酒好きだった。私は東京に来て殆んど飲まなくなった。煙草もやめた。
私達二人はかつて近くにいた。しかしもう、二人は違う世界にいるんだと深く感じた。



「この酒を飲み干したら帰ろう」
エレベーターの中でキスをする事も無い。手を繋ぐ事も無い。二人の話は何も変わらないのに、笑い、冗談、ハニカミ、なのに二人には、離れてしまった距離だけが浮き彫りにされていた。私は横浜、H氏は長崎の離島。私たちは、気持ちも、距離も、あまりに、離れすぎた。二人で共有していた世界は、もはや崩れ去った。



改札の中で別れる時、彼は「俺は心が傷付いているのだから」そう答えた。かつて私が好きだった某氏と同じ言葉を。あまりに切ない時間が流れた。



私達は新宿でそれぞれ逆の方向へ湘南新宿ラインに乗った。
「バイバイ、またね」
彼が嫌ったバイバイという言葉が口をついて出た。
もうH氏には会わないかもしれない。
私が愛していた男。私を心から愛してくれた男。最も近くにいた男。



さよなら、手を振って別れた。



誰かを好きだったとか、愛していた、とか、もうみんな過去のこと。これで過去は清算した。



・・・・・・・・・・・・・・

一人前の飯平らげるだけ下の手本になること自覚しろ
二人前の稼ぎ出来るまでは一人の女も守れないから
Shing02 400