ルーツは


チーバくん、ingへ。
繊細な紙で編まれた記憶のページをめくる
私のものではない本は何度か濡れた跡があり
脱けた箇所もしばしあるみたいだ


誰かの結婚式に紛れ込み
誰かが編集したVTRを見て
泣き叫ぶ子供の声を聞いている
私のストーリーなのに
私のものではないようで
それでも味付けはどこか懐かしい
長崎の味に似ていた、遠いルーツは