一騒動

夏目

昨夜、私はいつものように家に帰り、夕食を食べて洗濯物を干していた。少し部屋の中が暑いので少しだけ窓を開けた。うちの猫たち(以下にゃんず)が外に出ないくらい細く。色々とやってるうちに、ふと家の中ににゃんずの気配が無い。いつもなら家中を走って滑って運動会なのに、しーんとしている。もしや!と思ってベランダを見るとライカ(雌)が外に出てしまっていた。あああーとか思いながらライカを部屋に入れ、ベランダを見てみても夏目(雄)はいない。他の部屋かな?とか思って探すが、やはり夏目の姿が見当たらない。寝床にもいない。ベランダに出てもう一度探すがいない。「夏目がいない!」泣きそうになって私はベランダから地上を見る(うちはマンション5F)。もしやまさか飛び降りたなんてことはないよねとか思いつつ泣きそうになりながら、ジャージを羽織りエレベーターで下に下りるが夏目はいない。「なつめー……。」家に戻り、もう一度夏目を探すがやはりいない。「夏目知らない?」とライカに聞くがライカはウニャーとしか言わない。あああと思いもう一度ベランダを探していると、ふっと夏目が、隣の家との壁の下の隙間からひょろりと出てくるではないか。「なつめ!!!」と声にならない声で夏目を確保。家の中に入れてあげる。床に座り込んで夏目とライカと遊んでやり、もう二度とこんなミスはしないよう心にかたく誓いました。さすがに元のら猫なので探究心はいっぱいなんだろうなぁ。もう窓を開けながら作業するのやめよう…。帰ってきた同居人に事件を詳しく説明すると、お隣さんは穏やかな人だから大丈夫と言ってくれた。ふうう。猫を飼い慣れてないユリナの一騒動でした。もうこりごりだわ。